それぞれのプライバシーを守ることの重要性について

プライバシーと表現の自由

プライバシーを考える上で重要となるのが表現の自由とのバランスです。日本国憲法には表現の自由についてのことが明記されていますが、プライバシーという言葉は登場していません。これはプライバシーという言葉が日本国憲法制定以降に浸透したからです。日本国憲法では個人の表現の自由を認めており、公共の場で自分以外の人間について述べることを禁止していません。

しかし、表現の自由は公共の福祉に反しない限り認められることになっており、その権利を無限に認めているわけではありません。公共の福祉とは簡単に言うと社会全体の幸福のことです。例えばAさんの表現の自由を守ることで、Bさんのプライバシーが暴かれてしまう場合、AさんとBさんのうちAさんの権利しか認めていないことになります。Bさんは不幸になるので社会全体の幸福を守っているとはいえず、これは公共の福祉に反しているといえます。このようにプライバシーという文言が登場しない日本国憲法においても、他人のプライバシーを侵害することが不当な行為であることは明らかといえるでしょう。

ビッグデータとプライバシー

昨今では様々なお店が顧客のデータを集めています。電子決済システムの普及により会員以外の顧客の情報を集められるようになりました。しかし、いつ何を買ったかということは個人情報であるため、あまり詳細に記録することは好ましくないのではないかという意見もあります。ビッグデータでは特定の人物が何を買ったかということを記録するのではなく、年齢別や男女別でよく購入する割合の多い品物を記録するなど、統計的なデータとして残すようにしていることがほとんどです。抽象化をすることでプライバシーを守ろうとしています。

機密文書には、会社の経営に直結するのものや取引先や顧客との合意に関するものなど様々な種類があります。